（ ´_ゝ`）夏野菜の美味さは異常

（　´_ゝ`）ﾎﾞﾘﾎﾞﾘﾎﾞﾘﾎﾞﾘ…

（´<_｀ 　）「一心不乱にきゅうりをむさぼり続けている兄者の、なんと君の悪いこと」

（　´_ゝ`）「止められない、止まらない。一度食べ始めたら病み付きになるな」

（´<_｀ 　）「塩をかけて、思い切り齧りつくのが最高だよな」

（　´_ゝ`）「それは邪道だ！キュウリは味噌だろ、常識的に考えて…」

（´<_｀ 　）「邪道かどうかはともかく…まあ、キュウリは美味いよな」

（　´_ゝ`）「寧ろ、この季節の野菜は美味いものばかりだ」

（´<_｀ 　）「トマトのみずみずしさには惚れるよな」

（　´_ゝ`）「喉が渇いたときに、口いっぱいに頬張ることの幸せといったら」

（´<_｀ 　）「とうもろこしの甘さも、かなり評価出来るぞ」

（　´_ゝ`）「ゆでたとうもろこしを、超高速回転させながら、身を削り取っていくことの快感」

（´<_｀ 　）「ボロボロ零して、後で母者に殴られるけどな」

（　´_ゝ`）「それだけの価値はあるってことだ」

（　´_ゝ`）「流石だよな、夏野菜」（´<_｀ 　）

从･∀･ﾉﾘ人妹者の汗と涙の結晶なのじゃ！

（´<_｀ ）「とりあえず、野菜を炒めたところまではやってあげたから、後は麺を入れて混ぜるだけだ」

从･∀･ﾉﾘ人「わーい！流石なのじゃおっきい兄者♪」

（　´_ゝ`）「完成はもう目の前だぞ、ガンガレ妹者」

从･∀･#ﾉﾘ人「うー…野菜がフライパンからこぼれてしまうのじゃ…」

（´<_｀ 　）「円を描くようにかき回すんじゃなくて、麺を持ち上げて落とすような感じで和えると上手く混ざるぞ」

从･∀･；ﾉﾘ人「麺が重くて、上手く出来ないのじゃ…おっきい兄者、変わって欲しいのじゃ」

（；´_ゝ`）「何故俺が！？」

从･∀･ﾉﾘ人「妹者はこういうことには不慣れなのじゃ。だからすぐ野菜をこぼしてしまうのじゃ」

（；´_ゝ`）「お、俺だって、負けず劣らず不器用だ」

（´<_｀ ；）「なんの自慢だ」

从･∀･ﾉﾘ人「そんなことはないのじゃ。おっきい兄者は、毎日パソコンの勉強をしているのじゃ？指が凄く速く動くのじゃ。妹者よりも上手く混ぜる事が出来ると思うのじゃ」

（；´_ゝ`）「タイピングと料理の器用さは違う…」

从･∀･ﾉﾘ人「妹者が作ったら、野菜が全部飛び出て、麺だけになってしまうかもしれないのじゃ。そういうわけで、あとはまかせたのじゃ」



从･∀･ﾉﾘ人　三３



（；´_ゝ`）「あ、妹者！」

（´<_｀ ；）「…逃げられたな」

（；´_ゝ`）「結局、俺がやるのか」

---

ジュワワワジュワワ、
ジュワジュワジュジュワワワワワ？


（；´_ゝ`）「…ふぅ、完成だ」


「出来たのじゃー？」


从･∀･ﾉﾘ人

（；´_ゝ`）「妹者！？」（´<_｀ ；）

从･∀･ﾉﾘ人「これで宿題が終わったのじゃ。今日は頑張ったから疲れたのじゃ。流石じゃよな、妹者」

（；´_ゝ`）「妹者は何もしてないよな…？」

（´<_｀ ；）「…頑張ったのは俺らだよな？」

从･∀･；ﾉﾘ人料理は大変なのじゃ…

从･∀･ﾉﾘ人「ちっちゃい兄者ー。野菜は切り終わったのじゃ？」

（´<_｀ 　）「ばっちりだ。キャベツも人参も玉ねぎも、全部食べやすい大きさに切り揃え済だ」

从･∀･ﾉﾘ人「おっきい兄者はどうなのじゃ？」

（　´_ゝ`）「ＯＫ、こっちの準備も万端だ」

从･∀･ﾉﾘ人「それじゃあ、焼き始めるのじゃ！」

从･∀･ﾉﾘ人「……………」

（　´_ゝ`）「どうした、妹者？」

从･∀･ﾉﾘ人「最初に何をすれば良いのじゃ？」

（´<_｀ ；）「分からないのか！？」

从･∀･#ﾉﾘ人「妹者は料理をしたことがないのじゃ！分からなくて当然なのじゃ！」

（；´_ゝ`）「これは…予想以上に骨が折れそうだ」

（´<_｀ ；）「おｋ…それじゃあ、まずはフライパンに油をひいて、野菜を炒めるんだ」

从･∀･ﾉﾘ人「把握なのじゃ」

（´<_｀ 　）「フライパンを少し火で熱してから油を入れれば、楽に全体に伸ばせるぞ」

（´<_｀ 　）「あと、あまり入れすぎると油が跳ねるから気をつｋ从；∀；ﾉﾘ人「じゃー！！！」

（；´_ゝ`）「あー…早速か」

从；∀；ﾉﾘ人「熱いのじゃー！！！」

（´<_｀ ；）「先が思いやられるな…」

从･∀･ﾉﾘ人美味しい料理を作るのじゃー

（　´_ゝ`）「…で、無理矢理手伝わされる事になったわけだが、一体何を作るんだ？」

从･∀･ﾉﾘ人「妹者はヤキソバが食べたいのじゃ」

（´<_｀ 　）「まあ、初心者にも無難なところだな。じゃあ早速作り始めようか」

从･∀･ﾉﾘ人「おー！なのじゃ！」

---

（*´_ゝ`）「弟者！妹者！俺の包丁捌きを見ていろよ！」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝｯ

（´<_｀ ；）「ひいっ！」

从；∀；ﾉﾘ人「キャーーー！！！」


　　 （#´_>｀）　　　|　|　ｶﾞｯ
　　と　　　　）　 　 |　|
　　　 Ｙ　/ノ　　　 人
　　　　 /　）　 　 < 　>__Λ∩
　　 ＿/し'　／／. （；´_ゝ`）/
　　（＿フ彡　　　　　 　　/ 　


（　；_ゝ；）「ヒドイ…」

（´<_｀ #）「開始早々包丁を振り回すな。殺す気か！」

从･∀･；ﾉﾘ人「おっきい兄者には、麺の袋を開ける仕事をしてもらうのじゃ…」

（　´_ゝ`）「えー…つまんない」

（´<_｀ 　）「兄者に包丁を持たせたら、それこそ俺ら自身が今晩の夕食になる」

从･∀･ﾉﾘ人「えっと…それじゃあ、ちっちゃい兄者。野菜を切ってほしいのじゃ」

（´<_｀ 　）「おｋ、把握」

（　´３`）ﾌﾞｰﾌﾞｰ

从･∀･ﾉﾘ人妹者の手料理

从･∀･ﾉﾘ人「今日の夕食は妹者が作るのじゃー！」

（；´_ゝ`）「何！？妹者の作る料理なんて、食べて大丈夫なのか？」

（´<_｀ 　）「兄者より酷い物を作ることはなさそうだが」

从･∀･＃ﾉﾘ人「失礼なのじゃ！妹者の作る料理は美味しいに決まってるのじゃ！」

（　´_ゝ`）「食べた事ないから未知数だな」

（´<_｀ 　）「それにしても、どうしてまた急にそんなことを？」

从･∀･ﾉﾘ人「夏休みの宿題なのじゃ。家庭科の先生が『家のお手伝いをして、その結果を用紙にまとめてきなさい』って言ったのじゃ」

（　´_ゝ`）「なるほど。それで料理を作る事にしたわけか」

（´<_｀ 　）「今の小学校じゃ、そんな面倒な事もやるんだな」

从･∀･ﾉﾘ人「とりあえず、早速これから料理を作り始めるのじゃ。おっきい兄者とちっちゃい兄者も手伝うのじゃ！」

（；´_ゝ`）「なんで俺らが…？」

从･∀･ﾉﾘ人「妹者は今まで一度も料理したことがないのじゃ。もし包丁で指を切ったりしたら大変なのじゃ」

（´<_｀ ；）「それは妹者のセリフじゃないような……」

（；´_ゝ`）「というか、それなら何で料理にしようと決めたんだ……？」

从･∀･＃ﾉﾘ人「つべこべ言わずに手伝うのじゃ！そうしないと、今日の夕食では妹者の指を食べる事になるのじゃ！」

（´<_｀ ；）「なんという脅しかた……」

（；´_ゝ`）「致し方ない…可愛い妹のためだ。手伝ってやろう」

从･∀･＊ﾉﾘ人「ありがとうなのじゃー♪」

（´<_｀ ；）（母者の娘だな……）

（´<_｀ ）五月雨を 集めて速し 最上川

（´<_｀ 　）涼しさを　わが宿にして　ねまるなり

（　´_ゝ`）「芭蕉の句だな」

（´<_｀ 　）「風流だろ？」

（　´_ゝ`）「情景が目に浮かぶようだな。今の若者は、こういうことに触れようとしないから困る」

（´<_｀ 　）「兄者が人のことを言えるのか？」

（　´_ゝ`）「馬鹿にしてもらっちゃあ困る。これでも昔は、短歌ファイターとして恐れおののかれていたんだぞ」

（´<_｀ ；）「誰と戦うんだ…そもそも、そんな二つ名聞いた事ないが」

（　´_ゝ`）「まあ、自称だからな」

（´<_｀ ；）「やっぱり」

（　´_ゝ`）「だが詩を読むのには自信があるぞ」

（´<_｀ 　）「ほう。そういうのなら、今ちょっと作ってみてくれよ」

（　´_ゝ`）「いいともさ」



（　´_ゝ`）　夏の日に　あつく私を悩ますは　照りつく日差しと　前行く二人



（　；_ゝ；）「自分の短歌で感動するとは、流石だよな…ｳｯ」

（´<_｀ ；）「どう見ても悔し泣きです。本当にありがとうございました」

まりもっこり

（　´_ゝ`）「…というキャラクターが流行っているらしい」

（´<_｀ ；）「いつの情報だ…もうとっくの昔にブームは過ぎていったぞ」

（；´_ゝ`）「ｍｊｄ？」

（´<_｀ 　）「流行に乗り遅れる兄者は流石だな」

（；´_ゝ`）「想定の範囲外だ…」

（´<_｀ 　）「で、そのまりもっこりがどうかしたか？」

（　´_ゝ`）「ああ。まりもっこりが流行っていたから、それに便乗して、俺らの名前を売ろうかと」

（´<_｀ 　）「いつもは無気力なくせに、妙なところで頑張るな」

（　´_ゝ`）「それで、俺の考え出したのはこれだ！」



（´・ゝ・`）ｼｮﾎﾞｰﾝ


（　´_ゝ`）「命名『さすがっかり』」

（´<_｀ ；）「これは流行らない」

（；´_ゝ`）「流行る流行らないじゃなくて、確実に売れてくれないと困る」

（´<_｀ 　）「そんなに名前を売りたいのか？」

（；´_ゝ`）「当初の目的はそうだったが、今はもっと別の理由がある」

（´<_｀ 　）「そこまで必死に売る理由って？」

（；´_ゝ`）「借金して、無理に製造してたら、いつの間にやら㌧でもない金額に膨れ上がってて…」

（´<_｀ ；）「…馬鹿やろう」

（ ´_ゝ`）夏がくーれば思い出すー

（　´_ゝ`）「遥かな尾瀬！」

（´<_｀ 　）「遠い空～♪」

（　´_ゝ`）「夏が来ると、尾瀬を思い出さずにはいられないな」

（´<_｀ 　）「兄者、尾瀬がなんなのか知ってるか？」

（　´_ゝ`）「知ってるも何も、昔はそこに住んでいたのだよ」

（´<_｀ 　）「ダウト。そうだったら、今頃兄者は豚箱の中だ……本当は知らないんだろ？」

（；´_ゝ`）「そ、そんなことない。ちょっとした冗談だ。もちろん知っている」

（´<_｀ 　）「じゃあ、本当の意味を言ってみろ」

（　´_ゝ`）「容器の一種」

（´<_｀ 　）「それは桶」

（　´_ゝ`）「用手的に創傷あるいは疾患を制御する治療法」

（´<_｀ 　）「オペ」

（　´_ゝ`）つ「ワンワン！」

Ｃ（´<_｀ 　）「お手」

（　´_ゝ`）「伸びてるスレが憎い」

（´<_｀ 　）「糞コテ」

---

（；´_ゝ`）「申し訳なかったー！本当は知らないんだ…」

（´<_｀ 　）「いいよ兄者。丁度良いくらいに気温が低くなった」

（＊´_ゝ`）ポーニョポーニョポニョ

（＊´_ゝ`）「魚の子♪」

（´<_｀ ；）「兄者、それ、さっきからずっと歌い続けてるだろ…それで何週目だ？」

（＊´_ゝ`）「青い海からやってきた♪」

（´<_｀ 　）「兄者、ストップ！！！」

（　´_ゝ`）「なんだよ、人が気持ち良く歌っていたのを…」

（´<_｀ 　）「その口から発せられる、不協和音を一日中聞かされるこっちの身にもなってくれ」

（　´_ゝ`）「仕方ないだろ。歌ってないと発狂しそうになるんだよ」

（´<_｀ ；）「何故そうなる…」




（　´_ゝ`）「朝。目覚めと共に脳内再生開始」

（　´_ゝ`）「昼。脳内だけでは留まらず、口笛演奏開始」

（　´_ゝ`）「夕方。知らず知らずのうちに歌詞を口ずさむ」

（　´_ゝ`）「夜。気分がノってきて、大独唱」




（；´_ゝ`）「この歌が、頭から離れない…」

（´<_｀ ；）「もう洗脳されかけてるんじゃないか？」

（；´_ゝ`）「夢の中にまで再生が続いたときには、本当に洗脳されたのかｔ……ポ…ポ……ニョ」

（´<_｀ ；）「……兄者？」

（＊´_ゝ`）「ポーニョポーニョポニョ」

（´<_｀ ；）「兄者あああああああぁぁぁぁぁぁ！！！正気になれ！！！」

（ ´_ゝ`）扇風機

ﾌﾞｵｵｵｵ…

（＊´_ゝ`）「うひょう！涼しい～」

（´<_｀ ；）「兄者…首をまわしてくれ…」

(　´_ゝ`)━( ´_ゝ)━( ´_)━( ´)━(` 　)━(ゝ` )━(_ゝ` )━(　´_ゝ`)

（´<_｀ ；）「兄者の首じゃない！扇風機の首だ！」

（＊´_ゝ`）「もうちょっと、この極楽を満喫してからな」

（´<_｀ ; ）「ずるいぞ、兄者ばっかり」

（＊´_ゝ`）「年上が得をするのは当たり前じゃない♪」

（´<_｀ ; ）「こんな日本に誰がした…」

（＊´_ゝ`）「ｱ"ｱ"ｱ"ｱ"ｱ"ｱ"ー」

（´<_｀ ；）「扇風機といったら、これだよな…」

（＊´_ゝ`）「ワ”レ”ワ”レ”ハ”……」

（´<_｀ ；）「そのセリフを、早く俺も言いたい…」

（＊´_ゝ`）「ウ”チュ”ウ”ジンダ……」

（´<_｀ ；）「自分から名乗る宇宙人なんているんだろうか…？」

（＊´_ゝ`）「ナ”マ”エ”ハマ”ダナ”イ”」

（´<_｀ ；）「……何か混ざったぞ！？」